Blog
ブログ
福島県復興プロジェクト!トルコキキョウの保存加工
2023年1月29日
今から約5ヶ月前。
福島県からメールにてこんなご相談がありました。
『福島県の、ある地域の復興プロジェクトで、
福島の復興に寄与するものを作りたい。』
『帰還困難区域の中で栽培しているお花を
加工して残してほしい』
私たちは普段たしかにプロポーズ、ブライダルブーケ、
お誕生日などのお祝いごとのお花をお預かりすること
が多く、全体のご依頼の90%を占めます。
あとの10%のご依頼は
このようなあるプロジェクトに効果をもたらす
活用が目的のお花だったり、
ご葬儀のお花であったりします。
でもどれにもいつも共通しているのは、
これでなくてはいけない
代わりがきかない という大切なお花である点。
それがあることで心が支えられ、
あの瞬間を思い起こせ、
気持ちが繋がって
明日の活力になることです。
トルコキキョウは2022年の8月に
栽培されているハウスから150輪程度が
収穫されました。
収穫していただいた即日にお花を
丁寧にダンボールへ詰めていただき
その日のうちに当店の加工場へ直接
お送りいただきました。
この保存加工プロジェクトには
復興にかける想いや
地域の関係者のかたのご苦労や
出来上がり作品を活用して
どう活動しようか企画されている方々など
多くの情熱を感じさせて頂きました。
愛情こめて育てられたトルコキキョウは
とても美しく丈夫で新鮮で、
加工場でも極めて現物に近い色を
出すことに成功致しました。
これは花として美しいと見られるだけでなく
栽培しているかたの想い、
復興支援されるかたの覚悟、
その地域の住民のかたの人生、
それらを反映している作品だと捉え、
私たちも、加工から
額縁の設計、花の補強作業、額詰め制作、
デザイン性の全てに完璧を目指して
扱わせて頂きました。
5ヶ月の工期で長らくお待たせしてしまい
ましたが、首を長くして楽しみにお待ち頂いた
関係者の方々に心から感謝申し上げます。
このプロジェクトの窓口となって頂いた
F様には、何度もご連絡やり取りを重ねて頂き
本当にありがとうございました。
復興の象徴となり
1人でも多くの方の心を支えることを
私たちも願っております。
大切なご依頼をアミティエにお任せ下さり
本当にありがとうございました。
福島県の復興地域と
プロジェクトに関わる皆様のご活躍、ご発展を
心からお祈り申し上げます。
アミティエ ノリ
代表 小田賀子