サービス誕生秘話

私がまだこのサービスに着手していなかった9年前は、花束を持ち込むお客様に頭を下げて『うちでは加工サービスをやっていないからお預かりが出来ない』とご説明していました。
それでも来る日も来る日も、大切そうに花束を抱えたお客様がお店に来られて、どうしてもこれを残したいというんです。
お断りをして悲しそうに帰られる何組ものお客様の背中を見送り続けましたが、あるお客様の涙を見た時『私が花束をお預かり出来るようにならなくてはならない』という使命感を自覚したのを、今でも忘れません。

試行錯誤の日々

一生に一度の大切な花束、しかも生きているお花をお預かりし、永く残せると断言してご費用を頂くということを確立させる事は容易ではありませんでした。

失敗できない上に、代わりがなく、やってみないと分からない性質のある手作業だからです。
研究と開発を重ねた年月を経て、今では他社にも扱えない品種のお預かりも、遠方で離れているお客様の花束のことも、100%の自信で責任を持った仕事ができるようになりましたが、これは、花束を残したいという相談をして下さったこれまでの何千件ものお客様たちのおかげです。

失敗しないと断言できる今日に至ったのは、花束に込められたお客様の感動やせつなさや思いやりや愛情を、どうにか美しいまま残せるサービスを確立したいという情熱を、チーム一丸となって燃やし続けてきたからだと思います。